学内教官著作寄贈図書の紹介

『独立行政法人−その概要と問題点』
（日本評論社、1999年11月）
●編者　福家　俊朗（名古屋大学大学院教授）
　　　　　浜川　　清（法政大学教授）
　　　　　晴山　一穂（福島大学教授）

　「独立行政法人というのは一体何だろう？」「はたしてそれは国民にとって利益をもたらすものなのだろうか？」”独立行政法人”というこの奇妙な言葉を最初に耳にした時、おそらく多くの人はこのような疑問をもったことでしょう。それにもかかわらず、来年の１月から86もの国の機関・事務が59の独立行政法人に切り替わろうとしています。
　本書は、このような多くの人々の疑問に答えることを目的にして編纂されたものです。全体は、解説編と論文編と資料編の３部構成ですが、50近い項目からなるFAQ（Frequently Asked Questions：よく出される質問）によって独立行政法人という制度の概要、背景、問題点、国民生活への影響などを解説した第一部をまず読むことを、お勧めします。また、もう少し理論的に掘り下げて考えてみたいという人に対しては、第二部の論文編が用意されています。国立大学の独立行政法人化が大きな問題になっている現在、大学関係者にとっても参考になる本と思われます。
（請求記号324.1/F73d　学内刊行物コーナー）

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