福島大学附属図書館報 『書燈』 No.31(2003.10.1)

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利用者アンケート集計結果について
専門員 小椋正行

 附属図書館では自己点検・評価活動を行うため、その基礎資料を得ることを目的として利用者アンケートを教官対象に平成14年9月2日〜24日、学生対象に10月1日〜21日の期間で実施した。

 アンケートの回収は全体で712名(学部学生・大学院学生598名、教官104名、その他10名)であった。回収率は14.4%である。アンケートは図書館内において実施したため、回答者は主に図書館を利用している利用者が中心であったと考えられ、自由記述欄には多種多様な意見が出された。

 集計作業にはアンケート分析ソフトを使用している。学生から出された意見も学部毎によって内容に違いがあり、特に夜間主生の声が見えるようにした。さらに教官から出された意見をも含め、身分毎の要望として多様な角度から分析できるようにするためである。

 アンケートに出された意見を見ると利用環境として開館時間の延長、日曜・休日開館を求める声が多く、図書館資料では開架図書について新刊書が少ない、内容が古いといった不満が目立っている。さらに、施設面では館内の照明をもっと明るく、閲覧机には照明器具設置の要望、閲覧室での話し声などの雑音が気になるとの声が出ていた。また、パソコンに対する要望も多かった。一方、インターネットはよく利用されているが、本館で提供するネットワークを利用した各種のツール、サービスの認知度が低く、利用されていない現状も確認できた。

 アンケートに出された意見は今後利用サービスの改善として検討していく予定である。

 アンケートの結果は『利用者アンケート集計結果』として図書館内ロビーなどに備え付けてある。また、集計結果の「ダイジェスト版」として本号に掲載した。多くの学生諸君に目を通していただきたいと思う。

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