推薦者:小山純生
生物の大きさとかたち : サイズの生物学 / T.A. McMahon, J.T. Bonner [著] ; 木村武二, 八杉貞雄, 小川多恵子訳. -- 東京化学同人, 2000. -- (Scientific American library ; 6) ...OPAC確認
請求番号:463.7/Ma22s
内容紹介(Webcat Plusより)
本書では、大きさが形を(そして形が大きさを)制約しているのはなぜか、大きな生物が採用できない形があるの ...Webcat Plusを見る
推薦者のレビュー
地球上には、さまざまな大きさ、形をもった生物が生存しています。しかし、無制限に拡散していったようにも見えるその多様さは、実は、地球という舞台で生きていくためのさまざまな制約を受けてきました。ペガサス(空飛ぶ馬)はなぜ実在しないのか。アリが体重の10倍もの重さを持ち運びできるのに、なぜヒトは自分より軽いものを持ち上げるのにも苦労するのか。そんな問いに答えながら、本書では、自然界で生物が生物特有のサイズと大きさを獲得するときに、あるいは自然界が効率の悪い形を排除するときに、自然選択と物理的制約とがどのように共同して働くかについて述べています。この本は、今まで何となく見ていた生物に対する見方を変えてくれる1冊です。また、生物と関係ない人工物をデザインするときにも、多くの示唆を与えてくれると思います。