推薦者:衣川修平
ひとりと一匹 : 富士丸と俺のしあわせの距離
    穴澤賢著. -- アーティストハウスパブリッシャーズ, 2007 ...OPAC確認  

請求番号:645/A46h

推薦者のレビュー  
 人気ブログ「富士丸な日々」から飛び出した,著者の初エッセイ集。人間にとって一番難しいのは対人関係の距離のとり方であるとも言われる。著者は,両親の離婚,母の死,愛犬富士丸君との出会い,ミュージシャンになるという夢の挫折・・・と言った子供の頃からの足跡をたどりながら,自分なりの「しあわせの距離」を模索する。作品の後半には,著者が富士丸君を通して繋ぎ止めようとしたものと,富士丸君が与えてくれたものが明かされる。この等身大の飾らない,そして真摯で切ない想いを通して,読者もまた誰かとの「しあわせの距離」に想いを馳せる事になるかもしれない。