『書燈』 No.21(1998.10.1)

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私の情報収集と図書館利用  行政社会学部 岡田悦典


 
「図書館」に行くことは、多くの人にとって日常生活のなかで欠かせない「日課」であったり、「趣味」であったりするものです。私におきましても、「図書館」は、研究やその他の仕事のために、あるいは気晴らしのために、日々の生活に組み込まれています。特に、情報収集のためには、図書館は欠かせません。もっとも、人それぞれ、いろいろな図書館の利用の仕方があることと思います。

 最近では、インターネットを利用して、私達はどの大学にどのような本があるかを検索したり、本の出版情報や、古本情報のホームページ、あるいは各新聞社のホームページを探っては、情報を収集できます。私も、インターネットをよく利用します。そこから具体的に図書を探したり、あるいは、思いもよらぬ発見をすることがあるものです。

 私の図書館利用には、主に二つのタイプがあります。一つは、研究目的のために、『法律時報』などの文献索引で、論文を探索した後、図書館で目当てのものを探すことと、図書館に入っている雑誌や新聞を定期的に閲覧することです。特に、購読雑誌の購入には、個人の資力では限りがありますので、この作業が必要となります。もう一つは、一日たっぷりと時間をとって、図書館でゆっくりすることがあります。このときには、思いもかけない文献を手にしたり、あるいは、どこどこの図書館に行けば、あの文献が手に入るという、目安を付けることになります。私の専攻している法学の文献について言えば、福島大学の図書館の他に、県立図書館などの公共施設も、日本の文献については、結構、充実していると思います。今では、インターネットによって福島大学図書館のホームページ(http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/)や、NACSISのホームページ(http://www.nacsis.ac.jp/)に入って、検索した後に、図書館に赴くことが多くなりましたが、今日一日は、どこそこの図書館で勉強するぞ、と決めたときは、日常のなかで情報収集が可能な状態を作れるよう、心がけています。

 私の場合、具体的に図書館に行く時には、多くの時間を費やすことを覚悟しています。特に遠方へ行くとき、国立大学の図書館に行く時のための共通閲覧証、私立大学の図書館に行く時の、その時々の紹介状を作成してもらわなければなりませんし、それを携えてはるばる行くことになります。また、福島の図書館では見れない雑誌や文献を一緒に検索することになります。福島大学の図書館以外の近場の図書館には、自宅とか研究室とは違う雰囲気を作り、気分を変えるために、勉強しに行く時があります。そのときは、特に休日の午前とか、時間的に余裕のあるときとか、時間をできるだけ無駄遣いしないようにしようという意図が、私にはありますが、いずれにせよ、たっぷりと時間をとることにしています。

 さて、図書館に行く時には、ついつい新聞や雑誌を読んでしまいがちですが、何らかの目的をもって行くことは、大変に、有意義だと思います。そうやって、毎日図書館に行っていると、図書館が自分の書斎のように思う人もいることでしょう。中には自分では本を買わないで図書館を利用すると、徹底している人もいるようです。また、小説や、最近ではCD、カセットテープ、ビデオテープなどを借りることができる図書館もあります。これらを利用できるということは、本当にうれしいことです。

 是非、皆さんも自分なりの利用方法を開拓してみてください。


lib@mail.ipc.fukushima-u.ac.jp

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