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推薦図書 > H22年度推薦文 |
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1-29〜1-49.推薦者: 昼田源四郎 |
インリアル・アプローチ : 子どもとの豊かなコミュニケーションを築く
竹田契一, 里見恵子編著. -- 日本文化科学社, 1994. ...OPAC確認
請求番号:378.2/Ta59i
その他20冊。詳細はこちらからご確認ください。
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先生からの推薦文
「発達障害」について学べる本を集めました!
自閉症、LD、ADHDといった発達障害のある児童生徒への対応が、いま教育現場で大きな課題となっています。また大人の発達障害への関心も高まっています。
発達障害に関連する書籍(計21
冊)を「推薦図書コーナー」に配置したので、ご利用ください。たとえば上野一彦ほか『軽度発達障害の心理アセスメント』では、発達障害が疑われると先ず実施される心理検査WISC-Ⅲの結果をどう解釈し教育に生かすかということを、多くの事例をとおして具体的に解説しているので、とても参考になります。また太田昌孝ほか『認知発達治療の実践マニュアル』は1992年初版ですが、今日まで増刷をつづけている名著です。ピアジェの発達理論が基盤になっているようですが、自閉症児の発達課題を感覚・運動や言語・コミュニケーション・概念形成などを指標に6ステージに分類し、ステージごとに最適な訓練課題を具体的に例示しているので、療育プログラムを作るときに役立ちます。……といった具合に、このコーナーには保育士や幼・小・特支の教員や臨床心理士をめざす人たちに、お勧めの本が並んでいます。
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2-1.推薦者: 金 敬雄 |
ハングルの誕生 : 音 (おん) から文字を創る
野間秀樹著. -- 平凡社, 2010. -- (平凡社新書 ; 523) ...OPAC確認
請求番号:829.1/N94h |
先生からの推薦文
朝鮮王朝世宗25年(1443),朝鮮語を表記するための文字「訓民正音」が創製されました。「訓民正音」は,その後「諺文,正音,反切,国文」など多くの別称が与えられています。そして,1913年頃から現在の名称「ハングル」が使用されるようになりました。ハングルはいつ,どこで,誰が,何のために創ったか,はっきりとわかる希な文字です。また,ハングルは科学的・合理的で,体系の整った文字だと言われています。本書には,ハングルの誕生過程および特徴だけでなく,日中朝の漢字文化についても多くの紹介があります。ハングルのこと,ひいて東アジアの漢字文化に興味のある人にとっては恰好の資料です。 |
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2-2.推薦者: 金 敬雄 |
「権力社会」中国と「文化社会」日本
王雲海著. -- 集英社, 2006. -- (集英社新書 ; 0348A) ...OPAC確認
請求番号:302.2/O11k |
先生からの推薦文
著者は,従来の「社会体制論」「文化精神論」とは別に,新たに「社会特質論」を提起しています。そして,社会特質の視点から,中国は「権力社会」であり,日本は「文化社会」だと指摘し,この違いこそが日中両国の「深層的相違」で,「見えざる壁」だと述べています。日中両国の「社会特質」に起因する相違の事例として,外交や歴史に対する捉え方をはじめ,いじめ問題,お礼の表し方,人々の好みや情緒など庶民生活にかかわることも多く取り挙げています。これらの事例を通して,日中両国の文化の違いを窺うことができます。本書は,中国事情・中国文化を理解する上で多くの示唆を得られる書物です。 |
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3-3.推薦者: 井上 健 |
ケーススタディミクロ経済学入門 : バーチャル・ゼミナール
山崎昭著. -- 日本評論社, 2010 ...OPAC確認
請求番号:331/Y48k |
先生からの推薦文
本書では、主婦の月給に関するアンケート調査、牛丼店の価格競争、福袋の販売といった身近な事例を通じて、ミクロ経済学における基本概念を理解することを目指している。本文は6つの章から構成されており、章ごとに1つのテーマが設定されている(消費者行動の分析、企業行動の分析、市場における企業間競争、不確実性と意思決定、情報の偏在と市場機能、情報の経済学)。読者は課題に自ら取り組むとともに、解説を読むことで各テーマの理解を進めることができる。ミクロ経済学の初学者、入門は学んだが現実との結びつけが困難だと感じている学習者に最適な1冊である。 |
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3-4.推薦者: 秋山高志 |
最強組織の法則 : 新時代のチームワークとは何か
ピーター・M・センゲ著 ; 守部信之ほか訳. -- 徳間書店, 1995 ...OPAC確認
請求番号:336.3/Se63s |
先生からの推薦文
本書はMITのPeter
M. Senge 教授が執筆し、全米でベストセラーになった洋書“The Fifth
Discipline”を和訳したものです。センゲ教授は本書を通じて、システム思考という概念を提唱しました。これは、世の中の事象は因果関係の複雑な体系に埋め込まれており、その事象の発生要因を捉えるためには、因果体系の全体を視野に入れなければならないという考え方です。
例を挙げましょう。米ソ冷戦の時代には、「アメリカの軍拡→ソ連の軍拡」という因果関係が成り立っていました。敵国(アメリカ)が軍事拡大を行ったために、我が国(ソ連)は更なる軍事拡大を行わなければならないという論理です。しかし、この論理の背後にはもう一つ重大な因果関係が存在します。「ソ連の軍拡→アメリカの軍拡」です。つまり、今度はアメリカ側が敵国の軍事拡大に合わせて、それを上回る軍拡を行うことです。以上の二つの因果関係を合わせると、言い換えれば、因果体系の全体を視野に入れると、両国の行っていることは際限の無い軍備増強であり、互いに恒常的な優位性を決して保てないことが認識できます。この様に目先の因果関係に囚われることなく、その全体構造を認識することができたならば、無為な軍拡競争などは行われなかったに違いありません。
社会にはこれに類することが実にたくさんあります。皆さんはセンゲ教授の提唱するシステム思考を身につけ、何事においても物事の因果関係の全体構造を把握するように努めて下さい。分かり易い因果関係のみに惑わされること無く、その背後にある因果の体系に目を向けて下さい。これこそ、視野を広げるということを意味します。
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4-4.推薦者: 増田 正 |
スポーツバイオメカニクス20講
阿江通良, 藤井範久著. -- 朝倉書店, 2002. . ...OPAC確認請求番号:780.1/A17s |
先生からの推薦文
スポーツの競技成績を改善するために、経験や勘、努力、根性を越えようとすると、科学的で客観的なアプローチが必要になる。科学的なアプローチの中でも特に力学(メカニクス)に焦点を当てたものがバイオメカニクス(生体力学)である。本書は、体育を専攻する学生には物理学の基礎知識を提供し、物理学を履修した理工系の学生には応用分野を提供する。ただし、物理学の基礎知識が不足している学生には少し難し過ぎる点があると思われるので、そのような場合には、本書の著者らが翻訳した、ロバートソンらによる『身体バイオメカニクス研究法』が、もう少し基礎から記述してあるので参考になるかも知れない。 |
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